ファミリーサポートセンター:託児中、重傷事故15件 講習充実を通知--厚労省

毎日新聞 2011年10月22日 大阪朝刊

子どものいる主婦らが、他の家庭の乳幼児や小学生を預かる「ファミリー・サポート・センター事業」(ファミサポ)で06年度以降、0~9歳児の重傷事故が15件起きていたと、厚生労働省が21日発表した。大阪府八尾市で0歳児が寝ている間に、心肺停止状態になった例もあった。【山崎友記子】

同省による初の調査で、今年6月21日までに全治1カ月以上の大けがをしたケースを集計した。8都道府県の12市区から報告があり、骨折5件、やけど2件などだった。階段で滑り、抱いていた子どもが太ももを骨折した▽子どもがストーブに手をついてやけどした--などの事例があった。同省は再発防止のため、講習の充実などを自治体に通知した。

ファミサポは昨年度、全国637市区町村で実施され、子どもを預かる会員が約11万人、依頼会員が約32万人、双方を兼ねた会員が別に約4万人。国の補助事業として自治体が行うが、トラブルが起きても会員同士の解決が原則。公費で保険加入を義務付け、事故に備えている。子どもを預かる会員は研修を受けるが、研修の時間・内容は自治体でバラつきがあり、3時間程度の研修の例もある。

育児支援施策に詳しい山縣文治・大阪市立大教授は「市民参加型の保育事業の芽が摘まれないよう、重大な事故の際に、子どもを預かった市民だけでなく、自治体も責任の一部を取る仕組みが必要だろう」と指摘した。

 ◇八尾で心肺停止例も

厚労省が初の事故実態調査に踏み切るきっかけは、大阪府八尾市で昨年11月、生後5カ月だった藤井さつきちゃんが心肺停止状態になった事例だった。

市やさつきちゃんの母真希さん(31)によると、真希さんは自身の通院のため、ファミリーサポートセンターから紹介された提供会員の女性宅にさつきちゃんを預けた。1時間後に迎えに行くと、さつきちゃんはぐったりしており、搬送先の病院で低酸素脳症と診断された。今も意識が戻っていない。

真希さんによると、さつきちゃんは寝返りを打てないのに、会員女性は「(さつきちゃんを)うつぶせ寝にしていた」と説明したという。家族は「うつぶせ寝が原因ではないか。乳児のうつぶせ寝の危険性は広く知られているのに、会員研修の体制は十分だったのだろうか」と疑問視し、ファミサポの事業主体の市に徹底調査を求めた。真希さんは「多くの家庭を助ける事業だからこそ、より安全な事業であってほしい」と話し、今後は法的対応も検討している。

一方、市は「原因は不明」との立場で、調査の実施も「センターは会員組織なので、当事者同士で話し合うのが原則」と否定的だ。ただ、深刻な事例が実際に起きたことを重視し、提供会員に対し、会員登録後も毎年の更新研修を義務づける事故防止策を導入した。

保育事故問題に詳しい寺町東子弁護士(東京弁護士会)は「国の交付金を受けたファミサポは、行政が関わる事業だからこそ市民も信頼して使う。どんな保育を提供していたのか市が検証・調査することは欠かせない」と指摘している。【青木絵美、反橋希美】

良いシステムだけに、山縣教授のコメントのように「市民参加型の保育事業の芽が摘まれないよう、重大な事故の際に、子どもを預かった市民だけでなく自治体も責任の一部を取る仕組みが必要」と共に施設改善に対しても一部補助等の制度が必要ではないかと思います。

階段などの滑り止め対策も必要です。
階段の滑り止め http://kaidan-suberidome.t-ground.co.jp/

転倒事故には充分ご注意を!
転倒事故撲滅!! 防滑施工の重要性

弊社ホームページ https://www.t-ground.co.jp/
弊社ではホームページで公開している工法の他にも、適所や条件に合った適材を取り扱い、すべての床材・ロケーションの滑り止めについて適切にコンサルティングいたしますので、お気軽にご相談ください。
お客様等からの苦情でお困りの管理者様、今すぐ下記にご連絡下さい。
TEL 0725-40-3622
FAX 0725-40-3623
mail info@t-ground.co.jp


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA