四川省成都市・牛王廟にある商業施設、光明菜市は、「お客さまが転倒した場合、テナントの責任です」との館内放送を繰り返している。施設管理側の責任放棄ではないかとの批判もあるが、法律上は有効という。中国新聞社が報じた。
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光明菜市は、食品などを小売りする比較的規模が小さな業者が入居する商業施設だ。このほど、新しい規則として「各テナントは店の前をきれいに清掃してください。お客さまが転倒した場合にはテナントの責任になります」という館内放送を繰り返している。
10月下旬、光明菜市内で75歳の女性が転倒して骨折する事故があった。野菜などを扱う店の前で、同店を経営する女性は転倒した高齢の女性を助け起こして椅子に座られ、家族に電話連絡をするなどの対応をしたという。
その後、転倒した女性の家族は光明菜市に管理責任があるとして、治療費支払いなどを巡って光明菜市を相手に交渉を始めた。光明菜市は一方で、「顧客が転倒した場合、テナントの責任」との新規則を定めた。
光明菜市側は「テナント側の意識を高めるための規則。清掃などを促して、転倒事故を減らすことが目的」と説明した。「実際には、転倒が発生して損害賠償を求められた場合には、基本的にはわれわれが責任をとる」という。
テナント側は、光明菜市の説明を信じていない。果物店の経営者は「館内でお客さんが転倒することはよくある。われわれに責任を取れというなら、ここで商売を続けるかどうか、考えねばならない」と述べた。
弁護士の〓連超氏は、光明菜市が定めた新しい規則は、「法律上有効」との見方を示した。光明菜市とテナント側の合意が前提となるが、テナント経営者に自らの店や店の前の安全と衛生状態に責任を持たせることは、法律で認められるという。(「〓」は「形」のつくり部分がおおざと)
光明菜市を訪れる客には高齢者が比較的多い。店内の床はれんがで、歩きにくい場所もある。多くの客が利用するのは野菜を扱う店だがいずれも2階にあり、階段を登って行かねばならない。「なんで果物を扱う店を1階、野菜を売る店を2階に配置するのか」との批判もある。(編集担当:如月隼人)
一見、無責任な施設管理側の責任放棄ではないかと思いましたが、施設管理者側の「テナント側の意識を高めるための規則。清掃などを促して、転倒事故を減らすことが目的」で納得しました。
しかし、もう少しましな注意喚起の方法は無いものでしょうか?
さすがは中国と言ってしまえばそれまでですが・・・ww
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