スカイツリー周辺 防犯カメラの「目」

東京新聞 2011年12月7日 夕刊

東京都墨田区で来年五月に開業する東京スカイツリーのお膝元の住宅地などに、防犯カメラ六十台が設置されることになった。一帯は低層住宅が密集する下町。多くの観光客が生活圏に入り込むことでトラブルや犯罪などの増加が見込まれるため、「街角カメラ」の抑止効果を期待して、地元町会と商店街、墨田区が年度内に取り付ける。 (小野沢健太)

 ツリー開業後は、年間二千五百万人の観光客が予測される。環境の変化に対処するため周辺十七町会と二商店街などが今年五月に「東京スカイツリー周辺地区安全安心推進協議会」を発足し対策を検討。先ごろ「安全、安心な生活環境を守る」ため、半径約八百メートル内に防犯カメラ五十五台の設置を決めた。墨田区も、ツリーの南側を流れる北十間川沿いの見物客が集中する通りに、五台を設置する。

 地元の町会役員によると、二〇〇八年のツリー着工後、見物客が住宅敷地に入って塔を撮影するようになり、ごみのポイ捨ても増加。駐車場を探して生活道路に入ってくる車も増え、事故を心配する声が上がっていた。

 防犯カメラの画像はプライバシーへの配慮から、厳重に管理し関係者以外は見ることができない仕組みとし、通常は画像をチェックせず、一週間後に画像が上書きされ消える。同協議会は今後、どんな場合に画像をチェックするかといった運用上の規則を決める。

 設置費用は、東京都の「繁華街等における体感治安の改善事業」を活用し、都と区が四分の三を助成する。昨年度までに同事業で防犯カメラを設置したのは、豊島区池袋地区など九カ所。六十台の設置は最多となる。

 東京未来大の出口保行教授(犯罪心理学)は防犯カメラについて「犯罪摘発のために使われる傾向が強いが、分かりやすい場所に置いて監視していることをPRするなど使い方を工夫すれば、未然防止の効果を発揮できる」と話している。

 無差別殺傷事件があった秋葉原では五十台を設置。警視庁の集計では、商店街や地区町会が設置する防犯カメラは、繁華街を中心に二十三区内に計約三千八百台ある。

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プライバシーを守るのが優先か?安全安心を守るのが優先か?

公共の防犯監視カメラ設置に付いていつも提起される問題ですが、その管理者の管理の仕方ですね。

そのプライバシー侵害への管理が、二重三重のチェック機能で万全であれば、絶対に安全安心が守られるべきでしょうね。

ま~そのカメラによる監視機能が無い為に記事の様にプライバシーを侵害されている方々もいるわけですから・・・

難しい問題です。

でもやはり、まさかの時の為に防犯カメラは必要です。

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